だきらぼ

だっきーがお送りする考え方と思考の場

大学生が部活に入りたくなる理由

4月になり、入学式を迎える方が多いかと思われます。おめでとうございます。

 

大学というと高校と比べて「違うなぁ」と思われる方もいるかと思います。

 

根拠もなく、違うと思うことは…

 

  1. 高校と比べて取れる授業の幅が広くなったため、自分で選ばなければいけない
  2. 登校する時間も授業次第で選べるため、睡眠リズムが崩れやすい
  3. 高校のようにクラスというものがほとんど無いに等しいため、その場その場の環境で友だちを作らなければ交流する機会がなくなる

 

他にもあるかもしれませんが、上のような理由で困ってる方が部活動やサークルに入るのではないかと思いました。

 

要するに大学生の交流を深められる場を提供しているが、必要なのかということを今回考えていきたいと思います。

 

では、見てみよう!

 

 

大学で友人が必要なんだろうか?

 私自身も大学に入ったころは、高校の友人が一人も同じ大学に入らなかったので一人でいる時間が多く少し不安に感じることがありました。

 

一人で授業を受けることで学業に集中するのも大切かもしれませんが、受けといたほうがいい授業がどれかというのもわからない状態だったので情報を共有できる友人が欲しかったというのもあります。

 

隣の席の人に声をかけて友だちになる...というアニメみたいなシチュエーションがあればいのですが、あいにく私は社交的な人間でないので難しい現実です。そうなると、何かしら話しやすい環境があると友だちを作りやすくなると思いました。

 

大学にある環境というと学校によって変わってしまうかもしれませんが、大体の大学にあるのは部活動やサークルといった集団でいれる場所です。

 

部活やサークルだと所属に興味があり、自然と友だち付き合いをしやすくなり、交友の輪が広がりやすくなります。何も考えずに部活やサークルに所属すると居心地の悪さもありデメリットになるかもしれません。

 

 

サークル集団に関する論文紹介

サークルに関する論文というもの2014年の青年心理学研究にて高田治樹さんが発表されました。

 

大学生サークル集団への態度の探索的検討というものです。

 

サークル集団というものを以下のようにまとめております。

新井・松井(2003)にならい、”クラブ” ”部活” ”サークル” ”同好会” などを区別せず ”サークル集団” という語を用いる 

 

論文の目的は、3つに注目してサークル集団への態度がどんなものか示しています。

  1. サークル集団の態度を幅広く見るために、否定的な態度にも注目すること
  2. 大学生がとるサークル集団への態度の分類わけすること
  3. サークル集団の態度と集団の性質が関係するのかを調べること

 

大切なのは3番目のサークル集団の態度(肯定的もしくは否定的)が所属しているサークルの特性(文化系と体育会系なのかとか、個人競技と集団競技なのかとか、部活とサークルで違うのかといったもの)とどういう関係があるかというものです。

 

私は、書道部に所属していたのですが、部活内の雰囲気がよくなく、居場所がなくなってしまい辞めたという記憶が今でも残っています。あの時、我慢していれば続けられたのかな~とも思うときもありますが、この論文が何かしらの手掛かりになるかもしれませんね。

 

調査は、2つの大学でおこない、268名の回答を統計したものが結果として出てきました。対象は1年生と2年生を中心としておこなったということが大切なところです。

 

高田さんは、サークル集団態度尺度というものを作りました。サークルについて肯定的であるよという内容のものが42項目と否定的な考えを持っているよというものが42項目の計84項目からできています。

 

分析の結果、肯定的態度と否定的態度の両方に3つの因子という質問項目に関係あるグループがあることがわかりました。肯定的態度は「集団への親近」「集団への責務」「集団への妥協」ということが関係あるとわかり、否定的態度は「集団からの離脱」「集団での日和見」「集団での萎縮」というものが関係するとのことです。

 

因子項目の説明

  • 集団への親近:集団への関心や居心地が良いと感じる
  • 集団への責務:所属しているのだからしなければいけないという責任感
  • 集団への妥協:自分が嫌なことがあっても我慢できる
  • 集団からの離脱:不安やその場から立ち去ろうとする
  • 集団での日和見:自分の意見を言わず受動的に構える
  • 集団での萎縮:集団からの目を気にしている

 

ここからわかるのはサークル集団に残りやすい特徴を表しているということである。

 

「集団への親近」や「集団への責務」に当てはまる人は、サークル集団を継続していく学生に取りやすい態度であるが、「集団からの離脱」や「集団での日和見」といった態度はサークル集団を対談している学生に見られるということです。

 

「集団への妥協」や「集団での萎縮」というのは肯定性と否定性の低い態度であるが、サークル集団で楽しく活動するためには、自分を押しとどめているということも関係することが明らかにされたことです。

 

ある意味、会社の構造やTwitter交流にも通ずるものがあるのかなとも思います。「妥協や萎縮」というのは日本人であるからこそ、その場のノリや雰囲気を壊したくないという社会性が発揮され、本来したかったことをあきらめてしまうのかもしれませんね。

 

 

部活だけが居場所ではない

2014年の研究では、回答者の中に辞めてしまった人が33名(12.3%)、参加してこなかった人が37名(13.8%)、所属している人が189名(70.5%)となっており、所属していても「妥協や萎縮」が起こることもあるそうです。

 

また、大学というのは学問の分野だけではなく、友人との付き合い方という面でもとても自由性の高いものであると考えられます。昔の友人に会いに行くこともできますし、ボランティアやバイトをしていればそこから生まれる友人関係というものもあります。

 

今では、オフラインの世界(現実世界)だけではなく、オンラインの世界(仮想世界)においても繋がりを広げることができるようになっています。しかし、この記事を読んでいる人は、学校内の情報を共有できる友人を作りたいという人が多いかと思います。

 

良し悪しはありますが、部活やサークルを体験してみる(体験先で私は友人を作った思い出があります)というのも一つの手かもしれません。友達が何が好き(得意)でどんなことをしていた人なのか、ということを会ったばかりだと何も知らないのですから...

 

他に、部活に入りたくないけど、友人が欲しいという場合は、ピアサポートという環境があれば、そこから繋がる輪が生まれるかもしれませんよ!

 

 

さいごに

部活やサークルは、ある意味「友達づくりの手段」の1つであると私自身は思っています。かといって論文のように「妥協と萎縮」だけで3年間過ごしてしまうと少し肩身が狭い思いがするかもしれません。

 

入学したばかりだといろんな勧誘があって、情報にのまれてしまうかもしれませんが自分が描きたい方向さえ押せえとけば充実できるのが大学であると思います。

 

では、楽しい大学ライフをお過ごしくださいね!